
ナチュラルクリニック大阪に寄せられるゲストからの審美歯科、歯科治療に関するお問い合わせから、よく頂戴するご質問をまとめました。
■歯科医療従事者向けのご質問
- ・ご質問 : 接着性レジンセメント使用上の注意点について教えてください。
- 回答
オールセラミックスなどノンメタル歯科治療はさまざまな困難なステップがありとても細かく神経を使うものです。中でも接着においては適切な防湿に始まって、あふれ出すセメントと同じ白い色の修復物を位置異常なく適所に装着したことを確認しなければならず、さらに完全にセメントが硬化してしまう前にその位置を再びずらしてしまわないように注意しながらも取り残しがないように余剰セメントを完全除去する必要があります。
- 通常使用されるレジンセメントは優れた接着効果と唾液による不溶性から適切に処置されればとても信頼性が高い良い結果を導くことが可能ですが、その反面一歩誤ると取り返しのつかないことになってしまいます。セメントシステムによってはデュアルキュア型のボンディング剤を塗布したあと時間が経過してしまったり、マニュアルに従って光照射などしてしまうと精密に作られた修復物は容易に浮き上がってしまいます。
また確実な余剰セメントの除去には熟練を要します。セット前にあらかじめ細い圧排糸などをマージン部に挿入しておき付着の方向にセメントが流れ込まないようにしておきます。セット後はまず浮き上がらせないように、位置がずれないように細心の注意を払いながらコンタクトポイント近くまで上がってきたセメントをフロスを通すなどして押し下げます。
仮照射して大まかなものを外してしまうという手法が取れるものもありますが、種類によってはかえって残りの部分が取りきれなくなることもあります。そのよう場合は細く硬いビニールの筆にレジンモノマーを少し湿らせたものでふき取るようにしてとり、幾度かモノマーで筆を洗いながら繰り返し外していくと比較的容易に除去できます。隣接面はスーパーフロスなどを使って仕上げ、マージンの細かなところは3Aの探針などでチェックしていきます。
レジンセメントは不溶性のため取り残してしまうと術後のプラークコントロールに大きな支障をきたします。 ここを失敗してしまうとそれまでの数時間にわたる治療の全てが水の泡になってしまいかねません。 術者、アシスタントの連携を普段から十分トレーニングしておき、セメント硬化までの短く限られた作業時間の中であっても、確実で失敗の無い処置ができるようにできるだけの準備をしておく必要があります。
歯科医療従事者向けのご質問トップ
よくあるご質問トップに戻る