大阪四ツ橋の歯科 ナチュラルクリニックOSAKA > 歯科治療例 > 根が奥深くまで割れている差し歯も抜かずに修復
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根が奥深くまで割れていて、抜いてインプラントしかないと言われてきました。歯周病治療、根管治療、矯正治療を併用しながら、なんとか抜かずに修復することができました。
ステップ1
向かって右側の歯の下に白いできものが。
歯の根の真ん中あたりに白く膨れた膿の出口が見られます。今まで数件かかられた歯科では歯の根の奥深くまでヒビが入っているので、この歯は抜くしかないと言われてきたとの事です。
実際に被せを外して中を調べて見た結果、水色の線のようにヒビが入っていました。その一番深いところで細菌感染が生じ、歯茎に炎症を起して膿が出てきたのです。
ステップ2
歯の奥深くまでヒビが入っていました。


差し歯を外してみると、このように中は大きく虫歯が進み、ほとんど小さな根っこだけとなっていました。歯に複数のヒビが入っており根の下奥のほうまで伸びています。深さを測ってみますと最も深いところで7~8ミリにも達していました。
ただ丁寧にこのヒビの修復を行うことで、歯を抜かずに済む可能性もあるため、患者さんとご相談の上できるだけの手を尽くしてみることにしました。
まず治療中に細菌感染を起こさない様にラバー製のシートを歯に覆い、この内部の虫歯を取り除いていきます。また根の下にある膿のところを消毒することも大切です。
基本的な治療をしっかり行うことができ、歯を復活させる準備が整ってから次のステップへ移っていきます。
ステップ3
根の消毒にはオゾンを併用します。
歯の根の中を20倍以上に明るく拡大して見ることができるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用い、基本的な根の消毒をしっかりと行います。そのとき従来から使用されている消毒剤に加え(独)カボ社製ヒールオゾンを用いて根管内を出来る限り無菌化していきます。
今回のように歯の横壁にヒビが入っているようなケースでは殺菌効果の高いオゾンガスが隅々にまで行き渡りとても有効な手法となります。
ステップ4
簡単な矯正治療で歯を引っ張りあげてます。


歯の根の割れている部分の大半を歯茎の上のほうへ引っ張り上げ、ヒビ深くまで感染している部分を削り取ったり補修しやすいようにしていきます。
歯を一旦すべて抜きとり、お口の外で補修してからまた戻す(再植術)手法もありますが歯の壁が薄い場合は得策ではありません。
今回は安全にゆっくりとゴムの力を使って歯を引きあげる矯正治療を行うこととしました。
左のレントゲン写真は矯正治療後のものです。
他の歯の根に比べて上に数ミリ引き上げられていることが判ります。赤い線の部分がヒビが入っているところにあたります。
引き上げる量が多すぎますと、歯の根が短くなりすぎてしまい、咬む力に耐えることが出来なくなってしまいますので、慎重に経過を追いかけていきます。
治療はこの後、このヒビの部分の修復を行い、他の歯と一緒に仮歯を用いながらゴールを目指していきます。
ステップ5
仮歯を用いながら審美修復を。
プラスチックで仮の歯を製作します。これによって見た目が自然でバランスの取れた歯並びになるよう調整を繰り返していきます。
また歯茎ができるだけ健康に引き締り、歯周病や虫歯の再発を防ぐことができるよう細かな工夫を行ってまいります。
ステップ6
オールセラミックスで本歯を作製します。
仮歯の情報を元に本歯を作製してまいります。内部や裏側まで一切金属を使用しないオールセラミック製です。
今回は患者さんの希望により、できるだけ見た目に白く、笑ったとき綺麗なカーブで、口元がやわらかい表情になるようにと工夫いたしました。
ステップ7
治療後です。綺麗な笑顔が戻りましたね。


下唇とのバランスもとれ、とても自然なやわらかい表情になりました。
また歯茎の炎症が止まり、色も健康的なピンク色に変わってきました。
以前は歯磨きすると血が出たり、痛みを感じる為しっかり磨くことができなかったとのことですが、歯と歯の間も腫れや出血はなく、理想的な三角形に引き締ってきました。
患者さんは数件の歯科で抜いてインプラントかブリッジしか出来ないと言われ悩んでこられましたが、今は毎朝歯磨きをすることが楽しみに思えるほど歯の健康に自信が持てるようになられました。
また今回の治療を通じ、一本の歯の大切さをしみじみと感じる事ができ、とてもよかったと喜んでいただきました。
