歯髄再生治療とは
「歯髄再生治療」とは歯髄幹細胞を用いた再生医療です。幹細胞は細胞のなかでも特別なもので特殊な分化能力、高い複製能力を兼ね備えています。幹細胞は臍帯血、骨髄など人体に広く存在しますが、歯髄幹細胞は固い歯質で強固に守られ本来の機能が損なわれず、維持されていると考えられています。
まずドナーとなる不要歯(乳歯や親知らずなど)を抜歯し、ドナー歯から採取した歯髄幹細胞をアエラスバイオ株式会社の細胞培養加工施設で約4週間培養します。その間にナチュラルクリニックOSAKAでは、治療対象となる根管(歯の根の中)の徹底した消毒・無菌化をおこなって歯髄幹細胞移植に備えます。
ラボで培養を終えた歯髄幹細胞は遊走因子「G-CSF」と共に無菌化された根管内に移植されます。移植後、約12週間で再生歯髄が確認されれば移植手術は成功です。その後 36週間 (合計48週)の定期検診をおこないます。
歯髄幹細胞は血管・神経の再生をともなって新しい歯髄として生まれ変わります。そして再生不可能と考えられていた象牙質が、歯髄幹細胞による働きのなかで再生することが分かってきました。
これまでのように神経が失われた歯に対し人工物を詰めるのではなく、ご自身の歯髄幹細胞から「生きた神経」を再生することで歯の健康寿命を延ばし、不負の連鎖を断ち切るまったく新しい治療法が歯髄再生治療です。